自動運転の基礎知識
自動運転レベルって何?
わかりにくい運転支援技術を詳しく解説
自動運転車が事故や渋滞を減らし、安全で快適な移動手段として私たちの生活に馴染む。そんな時代にもう少しで到達できそうです。
現在、多くのクルマにその自動運転の過程となる様々な技術が搭載されはじめてきました。交通事情と調和しながら進化してゆく自動運転技術。
その技術がこれから先どのように実用化されていくのか、一緒に見ていきましょう。
自動運転技術の進化
自動運転は、搭載される技術によって0〜5までのレベルに分けられており、現在国内では「レベル2」までが市販車に採用され、実用化が進んでいます。
「レベル2」までは、主に運転をサポートする技術であり、万一事故を起こした際の責任はドライバー側にあります。
一方「レベル3」以上は基本的にドライバーが操作を行う必要がないため、事故の責任はシステム(クルマ)側になると言われています。そのため「レベル3」以降の実用化は、政府を中心に法整備(事故時の責任など)やインフラの整備が必要です。
- 1.
- 自動運転レベルの定義は、首相官邸ホームページ「官民 ITS 構想・ロードマップ 2017」を参照
- 2.
- 2017年7月時点の情報です。
- 3.
- レベル3は、システムの作動継続が困難な場合は運転者の対応が必要です。
各自動運転レベルで実現すること
レベル0
ドライバーがすべての操作を行う。
加減速やステアリングを含めたすべての操作をドライバーの判断で行います。
後方死角検知機能やABS(アンチロック・ブレーキシステム)など、ドライバーへの警告や介入に関する装備はレベル0の技術ですが、システムは運転操作に対しては関与しません。
レベル1
ステアリング操作か加減速のいずれかをサポートする。
車線の逸脱を検知するとステアリングを補正するシステムや、先行車との距離を一定に保つために自動で加減速を調整するACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)など、ステアリング操作と加減速の支援システムが相互連携しない技術を「レベル1」と呼びます。多くの新型車に採用されている、いわゆる運転支援システムです。
「レベル1」の運転支援技術
レベル2
ステアリング操作と加減速の両方が連携して運転をサポートする。
公道最高水準(2017年7月時点)
ステアリング操作と加減速の両方を、連携しながら運転をサポートするのが「レベル2」の運転支援技術。例えば高速道路上での渋滞時、ストレスや疲労を大幅に減らすことができます。
この「レベル2」が現時点で公道最高水準の運転支援技術となっており、既にいくつかのメーカーからこの技術が搭載されたモデルが発売されています。
「レベル2」の運転支援技術
渋滞時追従支援システム
渋滞時、走行レーンを維持しながら先行車を追従
停車後は先行車の動きを検知し再度発進
レベル3
特定の場所ですべての操作が自動化、緊急時はドライバーが操作。
高速道路など特定の場所においてクルマが交通状況を認知、運転に関わる全ての操作を行います。
ドライバーは運転から解放されますが、緊急時や自動運転システムが作動困難になった場合、ドライバーがクルマに代わって対応を求められるので、必ず運転席に着座している必要があります。
レベル4
特定の場所ですべての操作が完全に自動化される。
レベル3同様、特定の場所に限りクルマが交通状況を認知して、運転に関わる全ての操作を行います。
さらにレベル4では、緊急時の対応も自動運転システムに操作を委ねます。自動運転システムを利用している限り、ドライバーの運転操作はもはや必要ありません。
レベル5
あらゆる状況においても操作が自動化。ハンドルもアクセルも不要。
レベル4同様、クルマが交通状況を認知して、運転に関わる全ての操作を行います。さらにレベル5では、場所などの制限なくほぼ全ての条件で自動運転が可能。いわゆる「完全自動化」で、運転操作は全てクルマが担います。
シートアレンジやデザインの自由度が格段に上がり、本来のクルマの形とは全く違ったパーソナルモビリティへと進化します。リビングのような空間で、全ての乗員がくつろぎながら移動できる、安全で快適な移動手段として、クルマの意味合い自体が大きく変化するでしょう。
自動運転 Q&A
最先端の運転支援技術
「レベル2」搭載モデル
フォルクスワーゲンは、コンパクトなハッチバックから7人乗りのMPVまで、多くのモデルに現行最高水準「レベル2」の運転支援技術を搭載しています。(2021年6月時点)先進のテクノロジーを装備したラインアップの中から、あなたに合ったクルマをご検討ください。
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- グレードにより装備の設定が異なります。またオプション設定の場合がございます。詳細につきまして各モデルサイトをご確認ください。
※掲載モデルのカラーやグレードは、在庫次第で販売が終了となるものもございます。詳しくは正規販売店までお問い合わせください。