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ID.Rがグッドウッドで20年ぶりの記録更新

フォルクスワーゲンのEVレーシングカー「ID.R (アイ ディ アール)」が、
イギリスで開催されるモータースポーツイベント「Goodwood Festival of Speed」で20年続いてきたF1記録を1.7秒の差で破りました。
ドライバーのロマン・デュマは全長1.86キロメートルのトラックをわずか39.90秒でフィニッシュ。
翌日のシュートアウトでも勝利をおさめています。

フォルクスワーゲンモータースポーツ担当取締役を務める スベン・スミーツは以下のように説明しました。
「Goodwood Festival of Speedの新記録を樹立したことで、再度ID.Rは従来のパワートレインよりもフォルクスワーゲンの電気パワートレインが優れていることを再度示すことが出来た。 」
そして、さらに続け、
「ドライバーのロマン・デュマは、この短距離ながらもトリッキーなトラックでID.Rの可能性を最大限に引き出した。パイクスピークでの勝利とニュルブルクリンク北コースでの新記録を樹立した後、彼はe-モビリティの新たなマイルストーンを立てた。これは私達のチーム全体の努力の結晶と言える。“Festival of Speed” のためにかなりタイトなスケジュールでID.Rの軽量バージョンを作り直した。」

ドライバーのロマン・デュマは次のようなコメントを残しました。
「私はID.Rと一緒にGoodwoodで史上最高記録を樹立出来たことをとても誇りに思う。短距離のヒルクライムは特別な挑戦だった。トラックが非常に短いため、わずかなミスも許されず、ID.Rは細かなチューニングを含めあらゆる面で完璧でならなかった。」

技術担当取締役を務めるフランソワ・ザビエル・ドメゾンは
「フォルクスワーゲンモータースポーツは、Goodwood Festival of Speedのために、ID.Rをシステマチックに進化させた。なかでも、この最新バージョンのEVレーサーは、パイクスピークとニュルブルクリンクで記録を樹立した時よりも軽量化させた。さらに、ニュルブルクリンクの時よりも小さいバッテリーを使用し、出力も最適化した。これにより、ID.Rの最新であるスプリントバージョンは、ドライバーが搭乗した状態で1,000kg未満を達成することが出来た。」
と語りました。
Goodwoodのトラックの特性上、ニュルブルクリンクのハイスピードのセクション用に設計された抗力低減システム(DRS)が不要となったため、ID.RはDRS搭載なしで記録破りの走行を実現出来たのです。

1999年にGoodwoodで過去最高を記録した走りにも関わっていたテクノロジーパートナーのブリヂストンが、今回1.86kmスプリント用に専用タイヤを手配。ブリヂストン欧州法人(Bridgestone  EMEA)の副社長マーク・テヘドールはこのように話しました。
「私たちはGoodwoodの新記録プロジェクトの一員であることを誇りに思う。フォルクスワーゲンID.RにGoodwoodのトラックで最適なタイヤを提供するため、Bridgestone  Potenza slickを改良、柔らかいタイヤを特別に開発した。20年前も、今も、私たちブリヂストンが記録を樹立したレースカーのタイヤサプライヤーであり続けることをとても嬉しく思う。」

ID.Rはすべての電気自動車のロールモデル

ID.Rは世界で最も困難なカーレースの記録を破るだけでなく、フォルクスワーゲンの電気自動車全世代のロールモデルです。
そんなフォルクスワーゲンの電気自動車「ID.ファミリー」の一部ををご紹介します。

ID.Buzz

フォルクスワーゲンの伝説のミニバン「ブリー」をもとにした電気自動車。
最先端のテクノロジーを取り入れ、広い室内空間を実現しています。

ID.Crozz

ID.Crozzは、電動クロスオーバー。
長距離運転を可能にし、都市そして自然の中で暮らしている人々に運転する楽しみを提供します。

ID.Vizzion

ID.Vizzionは革新的な技術と先駆的なデザインがスマートに融合した高級セダン。
ドライバーが運転操作を行わない完全自動運転を実現しています。